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従業員のモチベーションをアップさせる「エンパワーメント」とは?

上司が部下のやる気を出させたり、モチベーションを上げたりする施策のひとつとして「エンパワーメント」があります。元々、ビジネスで使われる言葉ではありませんでしたが、現在では人材教育としても大きな効果が期待できるとして多くの企業で取り入れられています。そこで今回はエンパワーメントについて、その概念や歴史といった基本情報から、企業で導入することのメリット、デメリットまでを解説するとともに、成果を挙げるポイントについて考察していきます。

目次[非表示]

  1. 1.エンパワーメントの概要とビジネスシーンで普及した背景
  2. 2.エンパワーメントがもたらすメリットとデメリット
    1. 2.1.メリット
    2. 2.2.デメリット
  3. 3.エンパワーメントの導入方法と成果を挙げるためのポイント
    1. 3.1.エンパワーメントの導入と流れ
    2. 3.2.エンパワーメントで成果をあげるための2つのポイント
    3. 3.3.エンパワーメント成功の最大のポイントは結果を焦らないこと

エンパワーメントの概要とビジネスシーンで普及した背景

エンパワーメントとは、日本語で「権限を与える」「自信を与える」「力をつけてやる」などと訳される言葉で、具体的には社会や組織に存在する一人ひとりが、誰かに抑え込まれることなく、自身の力をつけて成長していくことで、組織、社会など周りに対して大きな影響を与えられるようになることを目指すものです。

元々は、ブラジルの教育思想家であるパウロ・フレイレ氏が提唱したもので、20世紀にアメリカで起きた市民運動や先住民運動、女性運動などの場面で用いられ、実践されるようになりました。フレイレ氏が提唱したエンパワーメントとは、「能力開花」「生活変革」といった意味を持ち、ラテンアメリカの非識字者に対する識字教育で実践されていました。読み書きができるようになることは、単純に生活が便利になるということではなく、自分たちが置かれている状況を認識した上で、気付かなかった能力が開花し、生活を大きく変えるものであることを教えました。この考え方はその後、子どもたちへの教育にも引継がれています。


ビジネスシーンへの普及
エンパワーメントがビジネスシーンにおいても普及した背景には、他社との競争で生き残っていくために、スピーディーな意思決定や判断の重要性が増してきたなどがあります。従来のピラミッド型の組織構造は、意思決定や判断を行う上で非常に時間がかかり、非効率であるというデメリットがあります。

しかしエンパワーメントを導入し、権限委譲を進めていくことで、従業員一人ひとりの意思決定能力が高められ、スピーディーに業務を遂行していけるようになれば、競合に差を付けることも可能になってきます。また従業員一人ひとりの能力が開花すれば、企業全体の力の底上げにつながるということもあり、ビジネスシーンにおいても、エンパワーメントが広く普及していくようになったのです。


エンパワーメントがもたらすメリットとデメリット

次に、実際に企業でエンパワーメントを導入した際にもたらされるメリットとデメリットについて見ていきます。

メリット

従業員の自主性が育ち、本来の能力が開花する
ビジネスシーンにおけるエンパワーメントの最も重要なポイントは「権限委譲」です。上司から権限を与えられ、仕事を任された部下は、その仕事で成果を挙げるためにさまざまなことにチャレンジします。その過程で自主性が育ち、本来持っていた能力が開花することにつながります。

重要な仕事を任されるようになることで責任感が芽生える
最終的な責任は上司が持ちますが、それでも権限を委譲され一定の責任を持つことで、自主性とともに責任感も芽生えます。責任を与えることは、リーダーとしての素養を育てることにもつながり、単純に仕事を任せるよりも成長スピードが速くなるメリットもあります。

自分で権限を持って仕事をすることで達成感が生まれ、満足度もアップする
権限を与えられた仕事を成功に導くことができれば、サポートとして仕事をする以上に大きな達成感を得ることができます。その結果、仕事や会社に対する満足度もアップし、離職率の低下にもつながります。


デメリット

権限を与えられてもすべての従業員が対応できるわけではない
従業員にはそれぞれ得意とすることや成長スピードに違いがあります。それを把握した上で権限委譲を行わないと、思ったような成果に結び付かないといったことにもなりかねません。やみくもな権限委譲は逆に従業員の成長を止めてしまう場合もあります。

企業理念やゴールの共通認識がないと目指す方向がバラバラになってしまうこともある
エンパワーメントを成功させる重要なポイントとして、上司と部下で企業理念や与える仕事のゴールを共有することが挙げられます。仕事のやり方や進め方は個人の裁量に任せるとしても、ゴールをどこに設定するかはしっかりと事前に設定しておく必要があります。互いが見るゴールが違うと、上司のまったく考えていない着地点を選択してしまい、大きな損失を生み出してしまう可能性が高まります。


エンパワーメントの導入方法と成果を挙げるためのポイント

エンパワーメントを企業に導入することのメリットとデメリットを把握した上で、では具体的にどういった方法で導入していけばよいのか、そして成果を挙げるためにはどうすればよいのか、そのポイントについてご説明します。

エンパワーメントの導入と流れ

エンパワーメントを導入する場合、まず個人やチームでこれから行う仕事の目標やゴールを共有します。そして全員の合意が取れたら、その仕事を行う上で必要な情報を公開し、権限委譲を行います。実際に仕事が始まったら、上司は支援やサポートは行いますが、基本的にゴールへたどり着くための方法は相手に任せます。

しかし仮に失敗したとしても、それが致命的にならないようなバックアップ体制をつくっておくことは忘れないようにしなくてはなりません。それにより、任された従業員は思い切ったチャレンジができるようになり、成長スピードも速まります。

エンパワーメントで成果をあげるための2つのポイント

権限移譲する範囲を明確にする
仕事を任せる最初の段階で、どこまでを部下の自由裁量にするのかは明確にする必要があります。権限委譲の範囲が明確でないと、自分がどこまで判断してよいか分からなくなり、業務スピードが落ちてしまうことになります。

常にコミュニケーションは欠かさないようにする
逐一、進捗状況を報告させる必要はありませんが、まったく放任にしてしまうと、部下は自分に仕事を押し付けられているという感覚が芽生えてしまう可能性があります。そのため、注目していることを相手に伝えるためにも常にコミュニケーションは欠かさないようにします。そのことにより、相手の性格や得意分野もより把握できるようになり、次に仕事を任せやすくなります。

この2つのポイントはエンパワーメントで成果を挙げるための最低限のポイントであり、これを押さえることができないと、エンパワーメントが失敗に終わってしまう可能性があります。

エンパワーメント成功の最大のポイントは結果を焦らないこと

エンパワーメントの本質は、部下に権限を委譲することで、自主性や創意工夫をする能力を育て、眠っている才能を開花させることにあります。そのため、結果ばかりを追い求めてしまうと、失敗に終わってしまう可能性が高くなります。

仕事である以上、時間的制約を設けることはもちろん必要です。しかし仮にそれで結果が出なかったとしても、エンパワーメントを止めてしまっては意味がありません。長期的な視点でコミュニケーションを欠かさず継続していくことが、成果を挙げるための最も重要なポイントと言えます。


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