社員の知識向上やスキルアップのメリットと会社による支援方法!
この記事のまとめ
・知識/経験/スキルはリンクしている。最近では、これらをまとめてスキルと表現する
・スキルアップは社員が自分自身でおこなうほかに、会社の支援を受けながらおこなう方法もある
・社員のスキルアップは個の自己実現だけでなく、仕事上でも大きなメリットがある
・社員がスキルアップすることで、仕事の効率や質が向上し、会社にもメリットが生まれる
・社員の望むスキルアップ環境を会社が提供することで、会社への帰属意識が強化される
・既存の枠組みに囚われない社員目線の支援により、会社のブランド力が向上する
目次[非表示]
知識の向上とスキルアップの関係
「知識」「経験」「スキル」とは?
ビジネスの世界では、知識・経験・スキルというワードがよく出てきますが、これら3つの違いを明確に意識することは少ないのではないでしょうか。まず、知識と経験について、以下の図をご覧ください。
知識とは
【知ること・認識すること。その内容】
経験とは
【見たり聞いたりおこなったりすること】
一般的に知識は「何であるか」の「知」を意味します。例えば、これはリンゴですという知識です。一方で、これはリンゴで食べると甘いというように、「リンゴ」という知識に「食べると甘い」という情報が結合することで、経験となります。
スキルとは
【あることをおこなうための技術的な能力】
スキルは本来、「技能」を意味しています。技能とは、「あることをおこなうための技術的な能力」を指します。例えば、鍛治職人が刀や包丁をつくる技はスキルと表現できます。このようにスキルは本来、技術的な能力を指すことが一般的です。
一方で、例えばクレーム対処の方法もスキルと言えます。しかし、先程の鍛治職人の例のように、クレーム対処の方法は、技術的な能力とは言い難い面もあります。このように、近年では交渉力や折衝力など、技術的でない能力についてもスキルという言葉の使用が一般化しています。
知識や経験やスキルは繋がっている
前項で紹介したように、知識や経験は繋がっています。そして、スキルも同様にこれらの言葉と繋がっています。例えば、上記では「クレーム対応」をスキルの例として紹介しましたが、本来的にはクレーム対処の方法は「知識」ともいえます。
既述した通り、近年ではスキルの用途が幅広くなっており、コミュニケーションスキルやビジネススキルというように、知識や経験も含めた意味で「スキル」が使用されることが多くなっています。
※当記事においても、知識・経験を含めて「スキル」と表現します。
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知識習得も含めたスキルアップによるメリット
経験や知識の向上も含めたスキルアップにより、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。その具体例を紹介します。
スキルアップによるメリット
社員のメリット |
企業のメリット |
・好奇心を満たすことができる ・業務の効率化に繋がる →業務時間を削減できる(働き方改革) →現職における評価が上がる ・自身の市場価値を高めることができる →転職活動時の選択肢を増やすことができる |
・業務の効率化に繋がる →生産性の向上 ・商品やサービスの質の向上 →売上、利益の拡大、会社の成長 ・社員のモチベーションや競争意識の向上 →組織体制の強化 |
社員のスキルアップによって、業務効率化やアウトプットの質向上、社員のモチベーションアップ(帰属意識の向上を含む)が期待できるので、社員だけでなく企業も多くのメリットを享受できます。
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社員が自分自身で実践できる知識向上・スキルアップ方法
社員が自身でスキルを身につける具体的な方法
そもそも社員が職場(仕事)から離れてスキルを身につける具体的な方法にはどのようなものがあるのでしょうか?一般的な手法として3つ紹介します。
1. 独学で勉強する
インターネットや本などを用いて、自分自身で学ぶ方法です。通勤時間の読書などもこちらにカテゴライズされますが、自己管理が得意で、自分のペースで行動したい方に向いている方法といえます。
2. スクールやセミナーを活用する
独学と異なり、スクール等へ参加する場合は、ある種の強制力が作用します。よって、自己管理が苦手な方におすすめの学習方法です。また、プロの講師に直接教わるので、新たな知識を都度入手できるだけでなく、直接質問することが可能となり、とても効率的にスキルを身につけることができます。一方で、独学に比較して、高額の費用がかかる点がデメリットとなります。
3. 副業(複業)をおこなう
最後に、副業(複業)を持つ方法です。副業は仕事なので、対価を得るためにスキルを身につけなければならない環境に身を置くことになります。よって、スキルの習得や理解が早く正確になリます。その反面、「仕事」であるため、心身への負担がかかる点に注意が必要です。
これらは、いずれの方法を用いてスキルを獲得する場合でも、「継続」が重要になります。継続には高いレベルのモチベーションが必要ですので、資格取得などのゴールを設定することをおすすめします。
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【コラム】限られた時間で本を読む!速読の豆知識
リモートワーク(在宅勤務)となり、時間の自由度が増したことで、読書に割く時間が減ってしまった方も多いのではないでしょうか。そんな方に、限られた時間で読書量を増やすことができる速読手法を3つ紹介します。
1. その本を読む目的を明確に!
本を読む目的が明確な場合、丁寧に読む範囲とそうでない範囲を目次でわけることができます。
誰かに要約して説明するつもりで読むことで、ポイントを絞りつつ読むことが容易になります。
2. 事前知識を身につけよう!
その本が扱う分野の基礎知識があれば、既知の箇所は飛ばし読みが可能です。
3. 無意識の音声化(内声化)をやめてみよう!
人は黙読していても、目で追った文字を脳の中で「音声化(内声化)」しています。この音声化をやめることで、すぐに速読の効果を実感することができます。
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会社が提供する社員のスキルアップ支援方法
ここまで、スキルアップのメリットやその手法を中心に紹介しましたが、個人でスキルアップを図る際は自己管理能力や費用が必要でした。しかし、そのデメリット面を会社の支援によって一定程度解消できれば、社員のスキルアップ促進のみならず、会社への満足度向上が期待できます。
会社による一般的なスキルアップ支援方法
ここでは、一般的なスキルアップ支援方法と、会社への満足度向上が期待できる支援方法の例を紹介します。
まず、会社で一般的に実施されているスキルアップ支援方法を紹介します。
会社による社員のスキルアップ支援
直接型 |
OJT(On the Job Training)/研修/勉強会/eラーニング、セミナー/ジョブローテーション |
間接型 |
セミナーの受講料や資格取得にかかる費用の一部、または全額負担 |
直接型はいずれも社員目線では仕事の延長線上であり、その内容もほぼ選択の余地がないため、メリットと認識してこれらの機会を享受している社員は少数といえます。
間接型についても、セミナーは日程や種類が限定されることが多く、資格取得もハードルが高いため、気軽にスキルアップしたい社員にはメリットとしての実感はほぼありません。
パーソルキャリア株式会社が2020年4月に発表した「福利厚生・企業制度のリアル【ランキング】」の「勤務している企業にある福利厚生・企業制度 ランキングTOP20」では、「資格取得支援、受験料補助」が会社で制度化されている割合は27.4%で10位でした。一方で、同ランキングの「勤務している企業で使ったことがある福利厚生・企業制度 ランキングTOP20」では、実際に使ったことがある割合は15.2%で12位となっていました。
他者と差別化!より利用される支援方法の具体例
資格取得までの高いモチベーションがない社員も含めて、多くの社員に気軽にスキルアップを図ってもらえる支援方法には、どのような方法があるのでしょうか。その一例として、おすすめしたいのが、JTBベネフィットが提供する「flier(フライヤー)」というサービスです。
fllierは良書との出合いを促進する時短読書サービスで、ビジネスパーソンが読むべきタイトルを厳選し、10分で読める要約形式で提供しています。
以下では、flierのメリットをいくつか紹介します。
読むべき本を厳選してくれる
ビジネスパーソンが今読むべき本を、新刊から名著、ビジネス書から教養書も含めて厳選してくれます。どのような本を読むべきかわからない社員にとって、本を探す手間が省けます。
本のカテゴリも多彩で、スキルアップ以外にも育児や介護などビジネスパーソンが仕事と両立すべき課題を取り上げた本もあります。また、日本語の本が中心ですが、中には英語に訳された本や洋書を和訳した本もあります。
読みたい本を選択できる
1日1冊分の要約が提供されますので、毎日読むことはもちろん、各々の社員が興味のある本を選ぶことも可能です。社員に選択の余地が与えられますので、押しつけ感がありません。
要約内容は出版社・著者が確認済み
出版社での編集経験がある専門ライターが要約の品質チェックをおこなうだけでなく、その要約内容は出版社・著者の許可を得ているので、非常に高い要約クオリティを実現しています。
忙しい社員の時短を実現
通常、読了に4〜8時間かかる本の内容が10分で把握できるように設計されているので、圧倒的な時短によるスキルアップの効率化が実現できます。
音声でも聞ける
要約は音声で聞くことも可能で、1.2倍から2倍の倍速対応や連続再生の設定等が可能です。
他には、社員の閲覧状況や、閲覧された要約のランキングなども確認可能ですので、現場で働く社員が求めている知識など、有効なデータとして二次利用することもできます。
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スキルアップは社員のエンゲージメントを高める
例えば、前述した読書のように、社員が自主的におこなうスキルアップ分野を企業が支援することで、社員の能力(知識・スキル)が向上するだけでなく、エンゲージメント(会社への帰属意識)の向上に寄与します。
近年、社員は労働の対価として「給料」だけでなく、「会社に所属することで得られる経験」を重視しており、ユニークで実用的な支援を用意することで、自社のブランド価値を高めることできます。
このように、社員のスキルアップだけでなく、自社のブランド力向上も期待できる施策を取り入れることで、採用力の強化や離職率の低下においても効果が期待できます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は知識向上も含めた社員のスキルアップについて詳しく紹介しました。この記事のポイントは以下の6つです。
この記事のまとめ
・知識/経験/スキルはリンクしている。最近では、これらをまとめてスキルと表現する
・スキルアップは社員が自分自身でおこなうほかに、会社の支援を受けながらおこなう方法もある
・社員のスキルアップは個の自己実現だけでなく、仕事上でも大きなメリットがある
・社員がスキルアップすることで、仕事の効率や質が向上し、会社にもメリットが生まれる
・社員の望むスキルアップ環境を会社が提供することで、会社への帰属意識が強化される
・既存の枠組みに囚われない社員目線の支援により、会社のブランド力が向上する
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