わが社の働き方改革奮闘記 ~変形労働時間制を活用したワーク・ライフ・バランスの実現編~

わが社の労働時間は変形労働時間制を採用しており、変形期間は1ヵ月単位で、全社員が対象である。労働時間は1日7時間30分が基本で、これは法定労働時間の8時間より30分短く、1ヵ月における週平均労働時間が40時間を超えない範囲に定められている。

休日については、公休や休日と言った俗にいう週休2日のお休み以外にもあらかじめ定められた年次有給休暇があり、さらに特別休暇もある。
特別休暇は、一般的には記念日休暇(結婚記念日や誕生日等、年に1日、自分が記念日と決めた日を休むことができる)、産前産後休暇(いわゆる産休)、忌引休暇(身内が亡くなった時に発生する休暇)、裁判員制度休暇(裁判員に選定されたら発生する休暇)等がある。一口に「休暇」と言っても様々だ。

目次[非表示]

  1. 1.年次有給休暇が付与される仕組みと社会的背景
  2. 2.年休は分割して取得することができる
    1. 2.1.年休
    2. 2.2.半日年休
    3. 2.3.15時あがり
    4. 2.4.時間年休
    5. 2.5.17時まで勤務
  3. 3.自分の予定に合わせて労働時間を選択することが自律創造性を育む


年次有給休暇が付与される仕組みと社会的背景

今年2019年4月から施行。改正労働基準法のポイントと関連する助成金をご紹介

わが社の年次有給休暇(以下、「年休」)は、初年度10日付与され、勤務年数が上がるごとにつれて付与される日数が増え、最大で20日付与される。保持できる期間は2年間あるので、20日付与されている人が1年間全く使用しなければ翌年は40日保持できる。しかし、現実的に1日も使用しないなんて年はない。
また、働き方改革関連法のひとつとして、2019年4月からは5日間の使用が義務付けられたので、年休を10日以上付与されたすべての労働者は年休をMAXで保持することはなくなる。

昨今においてはワーク・ライフ・バランスの推進が後押しされていることもあり、仕事は大事だがプライベートも大事という考え方が主流で、仕事しながらも趣味を楽しみ、子育てに励み、社会奉仕活動に取り組む等、仕事だけに偏らず、普段の生活へもより意識を向けるために年休を取得する。

有給休暇取得率の低い日本という国ではあるが、人事・総務系の福利厚生をはじめとしたソリューションを扱うわが社であるがゆえなのか、休暇を積極的に取得するよう推進されている恵まれた環境にある。これはまさに仕事と生活の調和へ向けた取り組みである。


年休は分割して取得することができる

年休は、ただ1日まるごと休むことができるというのはもちろん、わが社では1日分の年休を分割して使用することも可能で変形労働時間制のひとつと言える。これによって、1日の勤務時間に良い意味でバラつきが出てきて、「今日は午後だけ仕事」「明日は15時まで仕事」など就業規則の範囲内で業務時間を決め、他の時間はすべて自分の自由時間となる。その自由時間を有効活用するために、仕事はさっさとやり遂げよう!とモチベーションがアップする。

年休を分割することを含めると以下のような労働時間のパターンが生まれる。なお、本記事では就業規則に記述があるパターンのみ掲載する。実際には時差出勤やフレックス制も導入されているが、詳細は労使協定で別途定めているため割愛する。


年休

変形労働時間制というよりは平たく「お休み」ということ。世の中の働く人が仕事をしている中で、悠々自適に休むことができる権利。前述でも触れたが、今は最低でも5日は取得する必要があるので、年に5回だけでも自分だけのホリデーを楽しもう。

 


【執筆者の場合】
月曜日や金曜日に年休を取得することが多く、土日と合わせて3連休になるとフラっと旅行へでかける。3連休の場合は主に国内だが、祝日があって4連休以上になると海外へもでかける。最近は火曜日や木曜日が祝日で、月曜日や金曜日に年休を取得して4連休となることがあり、海外へ行く機会が増えた。2019年だけでも国内は月1~2回、海外は3ヵ月に1回の割合ででかけていた。


半日年休

1日の労働時間のうち、半日休むことを言う。わが社では柔軟な働き方を推進しており、午前、午後いずれかを選択して半休(0.5日分)取得することができる。なお、勤務時間が6時間以下の場合は休憩時間がないため、半休を取得する場合、休憩時間は発生しない。


 


【執筆者の場合】
月曜日なら午前休、金曜日なら午後休を取得することで2.5日のまとまった休みを取得できる。この場合も国内旅行ならば行くことがある。それ以外の場合、午前休は主に役所や病院へ行ったり、午後休なら上映時間が早めの映画館へ行ったりして、会社周辺以外の場所でお目当てのランチを楽しむこともある。最近は限定御朱印の授与で午後休を取得した。社寺仏閣は受付終了時間が早いので、どうしても授与したいが仕事もある時にひじょうに有効。


15時あがり

定時から15時までの変形労働時間勤務で、通常より3時間早く帰ることができる。これは年休の部分取得ではなく制度として設けられている。繰り返しだが、わが社では柔軟な働き方を推進していることから、1年の特定期間内にこの15時あがり勤務を必ず月に1回取得することが義務付けられている(※)。しかし、残った3時間の労働時間が消えるわけではなく、同月内別日の通常勤務にプラスして割り当てる必要があり、総労働時間自体は変動なく、当然のことながら時間外の残業代も発生しない。

※2020年度より義務としての取得は廃止(任意での取得は可能)。

 


【執筆者の場合】
午後休同様に、金曜日に取得して国内旅行へでかけている。また、お昼料金のカラオケへ行ったり映画を観たり、美容院でスタイリストを指名しやすい。1ヵ月に1回の義務というよりは楽しみである。そして、別日に割り当てられる3時間は毎月決め打ちで営業会議資料の作成日に充て、業務量に応じた時間管理ができることから大変ありがたく感じている。 


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時間年休

1日の年休を分割し、1時間単位で休むことができる。わが社は1日の労働時間が7.5時間であるが、時間年休はなんと8時間分の分割設定が可能。例えば、1時間年休だとランチで人気のお店へ行くのに待ち時間がかかるのを想定して時間年休を取得したり、2時間年休を午前中に取得してお昼より少し前から出社するなんてこともできる。ただし、分割した年休を保持できる対象期間は年度単位で、計算しながらの管理が必要。


【執筆者の場合】
個人的に自己管理を面倒と思っていて実は取得したことがない。想定されることとしては、知人に会う際の手土産を購入にあたり、休憩時間にデパートへ行き、超人気の洋菓子店で並ぶために1時間年休を取得して購入したり、18時スタートのコンサートへ行くにあたり2時間年休を取得すると言ったところだろうか(実際にこれらは午後休や15時あがりで実行したこと)。


17時まで勤務

年休ではなく労働時間を1時間繰り上げて勤務するパターン。17時に終業するが実働時間は通常と同じ所定労働時間の7.5時間のため、始業も繰り上がり、通常9:30のところ8:30始業となる。お子さんを保育園へのお預けやお迎えに行く場合や、夕方に私用がある場合に使用する場合と、始業が繰り上がるので朝一番の会議の準備や早めにとりかかる必要がある業務を静かな環境で集中して行うことに効果的。社内では1週間の中で決まった曜日に17時まで勤務を取得している人がいるが、これは保育園のお迎え担当の日にあたるからと推測する。

 


【執筆者の場合】
通常より1時間繰り上がることで、1時間早く出社することになり、朝が弱い私には至難の業であるため取得したことがない。もし、取得するとして、1時間でも惜しいぐらい多忙ながらも18時スタートで近場のコンサートがある時ぐらいだろうか。週末であれば、早目にスポーツクラブへ行き、空いているお風呂で長風呂することもいいだろう。


自分の予定に合わせて労働時間を選択することが自律創造性を育む

ほどよいワーク・ライフ・バランスはあらゆるシーンでの生産性向上が期待できる。時間はすべての人に平等に流れているものの、時間に対する感覚は人それぞれ違う。睡眠時間を大切にしている人、家族とのコミュニケーションに充てる時間を大切にしている人、趣味に充てる時間を大切にしている人…等、働き方と同様に多様である。

仕事においても同様で、所定労働時間が決められているにしても1日のうちどれだけ時間を充てることができるかは人それぞれで、世の中でいろんなことが日々起きているように、その日によって異なる。そして、仕事を「仕事」と感じ取るのではなく、生活の一部として時間を充てる意識改革を行い、この先、海外では当たり前に取り入れられている「テレワーク」「ワーケーション」「ブレジャー」など、場所を選ばず仕事と休暇を組み合わせることで今よりももっと柔軟な働き方が実現すれば、さらに充実した毎日を送られそうな気がしてならない。


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