自律型人材とは?求められる要素や育成方法について解説

自律型人材のイメージ

企業が生産性を向上させたり長期的な利益の獲得を続けたりするためには、従業員を「自律型人材」へと導く人材育成が必要です。少子高齢化などによる人手不足で、長期的な事業計画が特に立てにくくなった近年では、自社の抱える問題を解消するために多くの企業が自律型人材の育成に関心を持つようになりました。

今回は、自律型人材の特徴やそのような人材を育てるメリット、求められる要素、具体的な人材育成方法などを詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.自律型人材とは
    1. 1.1.自律型人材を育成するメリット
  2. 2.自律型人材に必要な5つの要素
    1. 2.1.自発的に仕事へ取り組むこと
    2. 2.2.責任を持って行動すること
    3. 2.3.オリジナリティーがあること
    4. 2.4.他人を巻き込む力がある
  3. 3.自律型人材の育成方法
    1. 3.1.自社にとっての自律型人材を定義すること
    2. 3.2.「行動」、「知識・スキル」、「マインド」の3つの要素を強化する
    3. 3.3.情報が得られる環境づくりをおこなう
    4. 3.4.会社の理念と社員の理念の親和性を高める
    5. 3.5.責任のある仕事を任せる
  4. 4.JTBベネフィットは、自律型人材の育成を手厚くサポートします

自律型人材とは

自律型人材とは、任された仕事に対して自分で考え、能動的に行動し、経営者の意図を理解した上で、期待された結果を出せる人材のことです。自律という言葉には、価値観や信条における独立ちという意味があります。したがって自律型人材というキーワードには、単純に物事を完遂するだけでなく、自らの価値観や信条に沿って物事を判断できるという意味も込められているのです。


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自律型人材を育成するメリット

自律型人材を育てる第一のメリットは、指示待ちをする余計な時間や手間を解消することで、事業をスムーズに進められることです。これは、上司などの指示を待たなくても自ら思考し、主体的に行動できる特徴から生まれる利点となります。

また、目標達成までの道筋を自分で模索できる自律型人材の場合、解決に欠かせない方法や問題などを自己発信することも得意です。そのため、プロジェクト内に自律型人材がいると、企業としての難題にぶつかった場合も、解決の糸口をみんなで探りながらより良い成果を上げやすくなります。こうしたチームには、新しいアイデアが生まれやすいという特徴もあるのです。


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自律型人材に必要な5つの要素

自律型人材に必要な5つの要素はバランス良く育成するとピッタリはまるイメージ

企業が自律型人材の育成をする際には、以下の5つの資質をバランス良く持つ人材に育て上げるのが理想です。

自発的に仕事へ取り組むこと

自律型人材の要素で最もわかりやすいのは、与えられた仕事に対して何をすべきかを周りに聞くのではなく、自らの価値観や信条に沿って、自分自身で高い目標設定や判断ができる点です。こうした人材の多い組織では各メンバーが自ら解決策を考えるため、指示を与えるリーダーや管理職の負担も軽減します。

責任を持って行動すること

各行動への高い責任感も、自律型人材ならではの特徴です。責任感は、何らかの物事に対して自分が主体的に選択したことを意識できるからこそ生まれます。自分が立てた目標に責任と執念を持てる自律型人材は、粘り強さが求められる開発プロジェクトなどでも非常に重宝されるでしょう。

主体性や責任感のある自律型人材は、プロジェクトのまとめ役にも適した人材です。リーダーが自身の判断で具体的な目標を設定すれば、チーム内の部下や同僚が方向性を見失うことなく、安心して作業を進められます。また、当事者意識の高い自律型人材がリーダーになった場合、目先の問題を見逃さず、早期のうちに解決に取り組むことのできる組織へと発展しやすくなります。

オリジナリティーがあること

自律型人材には、過去の実績や他者の成功体験を単純に真似るのではなく、今の時代のニーズや自分らしさを加えて仕事に取り組めるオリジナリティーがあります。足りないものを補うための創意工夫やオリジナリティーは、かつての栄光にとらわれず新事業に挑戦しようとする企業にとって魅力的な資質です。

他人を巻き込む力がある

自律型人材の持つ「他人を巻き込む力」は、様々な課題が生まれる新事業の展開などにおいても非常に役立つスキルです。例えば何らかのトラブルが生じた際に、部課の垣根を越えて高い能力のある同僚とコミュニケーションを図ることができれば、チーム内だけで調査や相談をするより早く課題解決の方法が見つかる可能性も高まることでしょう。


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自律型人材の育成方法

自律型人材について議論をしているイメージ

最後に、自律型人材の育成ポイントを紹介します。

自社にとっての自律型人材を定義すること

育成を始める際にはまず、自社における自律型人材の定義をおこない、「どのような人材を育てたいか?」を明確化しなければなりません。育成ゴールが決まったら、対象の従業員に期待すべき部分や、成果を上げてほしいことなどを担当者間で共有した上で、後述する具体的な教育に入っていきます。対象者は若手~中堅社員が相当ですが、新入社員の時点から育成ゴールを決めておいてもよいでしょう。


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「行動」、「知識・スキル」、「マインド」の3つの要素を強化する

一般の従業員を自律型人材へと成長させるには、OJTや外部のセミナーなどを通して、以下の3要素を強化する必要があります。


行動
行動スキルとは、単純に個人レベルの成果を上げるだけでなく、企業や部門全体への広い視野を持ち、自分が取り組むべき課題を見つけられる能力です。自社の抱える課題が早く見つかると、その解決に向けた計画・実行・評価のPDCサイクルも早くまわしやすくなります。


知識・スキル
自律型人材として活躍するには、以下のような知識やスキルも必要です。

・経営戦略を理解する力
・課題の把握力
・問題解決力
・周囲を巻き込む力


マインド
自律型人材の育成で最も大切なのは、行動や責任感の原動力になる以下のようなマインドです。

・過去の成功体験にとらわれない姿勢
・今の課題に真摯に挑戦する姿勢
・失敗に引きずられない姿勢
・主体的に実行し、責任意識を持つ姿勢
・変化を恐れない姿勢


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情報が得られる環境づくりをおこなう

問題の発見力や自己管理能力、行動力を養うためには、まず専門講師によるセミナーなどを通して、正しい知識やマインドを学ぶのがおすすめです。この方法で自律型人材の土台となる知識が習得できたら、次はディスカッションやキャリアプラン作成、模擬プレゼンテーションなどの実技を通して、知識をアウトプットしていきます。

ある程度の知識が入った段階でディスカッションをすると、自律型人材に欠かせないコミュニケーション力や発想力が高まります。同僚とのディスカッションで問題解決や改善の提案をおこなうと、誰かの意見をブラッシュアップする経験だけでなく、自身の考えに対する自信も得られやすくなるでしょう。


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会社の理念と社員の理念の親和性を高める

企業や部門全体への視野を持ってもらうためには、会社の掲げるビジョンや理念をきちんと伝えた上で、社員に強い親和性を感じてもらうための取り組みも必要です。そのためには、組織がどこに向かい、何を目指しているかを明確化し、共有していく必要があります。

ここで注意したいのは、経営陣や管理職が一方的に理念を伝えただけでは、親和性が高まらない場合もあるということです。自律型人材を育てるために理念における親和性を高めるためには、最初に会社に対する疑念や不信感などを解消し、働きやすい環境にする取り組みも必要になるでしょう。


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責任のある仕事を任せる

判断力や決断力を高めるためには、主体的にチームメンバーをまとめたり、自ら考えて行動したりする経験の積重ねが必要です。こうした経験が増えると自信が高まり、課題の把握や判断のスピードも速くなります。

自律型人材になることを目指してリーダーシップ研修やセルフマネジメント研修を受けたら、なるべく早めに、そこで学んだことを活かせるプロジェクトに配属させることがおすすめです。企業側の事情で研修内容に合った業務に配置できない場合には、定期的な模擬プレゼンテーションなどを通して、仕事以外の場で実践を積んでも良いでしょう。


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JTBベネフィットは、自律型人材の育成を手厚くサポートします

自律型人材とは、自ら考えることで発案や行動のできる優れた人材の総称です。一般的には、以下の5要素のすべてを満たす人を自律型人材と呼びます。

・自発的に仕事に取り組む
・責任を持った行動ができる
・リーダーシップを発揮できる
・オリジナリティーがある
・他人を巻き込む力がある

会社に長期的な利益をもたらす自律型人材は、目まぐるしい社会の変化に対応する上でも、多くの企業から求められるようになりました。

JTBグループの事例では、高いスキルを活用して担当職務で高い成果を発揮するとともに、新しい情報やスキルの習得に努めながら、自ら課題を認識し、その解決に向けて自律的に行動する人財(※)と定義した自律創造型社員の育成をおこなっています。


JTBベネフィットでは、自律型人材の育成に役立つ自立支援集合型研修プログラムや、「flappi(フラッピ)」といった様々なソリューションを提供しています。

自立支援集合型研修プログラムは、従業員がイキイキ、自ら、前向きに、仕事に向かえるようにする研修セミナーです。

flappiは、従業員の多様な情報や行動データの収集や、AIによる分析をおこない、その従業員に適したフィードバックやスキルアップコンテンツを提供する人財育成サービスで、自律型人材の育成にも役立ちます。

JTBベネフィットのflappiに興味のある方は、ぜひ内容をチェックしてみてください。


※JTBグループでは、社員の成長・活カが会社の成長、グループの発展を支えるという基本理念のもとで人は財産であるとし、「人材」を「人財」と表記しています。


  flappi(フラッピ) 従業員の「能力」と「EVP」を高め、企業の持続的成長をサポートする。EVP(従業員価値提案)を創造して組織の発展や従業員の成長に向けたソリューションを提供します。 株式会社JTBベネフィット


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