AI人材とは?人材不足の現状と採用事例を紹介

​​​​​​​AIを活用してデジタル化社会に対応する従業員

AIを利用した商品やシステムが増えた今日では、それらに対応できるAI人材が求められています。しかし、AIはさまざまジャンルに使用されており、一口にAI人材といってもスキルや対応できる業務は多岐に渡ります。文部科学省はAI戦略として「数理・データサイエンス・AI」が現在の「読み・書き・そろばん」と掲げ、すべての国民が教養を身につけることで、あらゆる分野での活躍を見込んでいます。

そこで今回は、AI人材について詳しく知り、優秀な人材を獲得したい経営者や担当者に向けて、AI人材の役割と、自社に必要なAI人材をどのように獲得するのか、AI人材の現状と採用事例を併せて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.AI人材とは
    1. 1.1.AI人材とは何か
    2. 1.2.AI人材の役割
  2. 2.AI人材の不足が深刻なものに
  3. 3.AI人材の獲得事例
    1. 3.1.高額の年収を用意
    2. 3.2.AI技術者教育プログラムを開発
    3. 3.3.AIを専門に研究する会社を設立
    4. 3.4.自社のAIサービスを育てる
    5. 3.5.AI人材育成サービス導入
  4. 4.AI人材の将来性
    1. 4.1.引き続き需要は多い
    2. 4.2.シンギュラリティの問題
  5. 5.AI人材の社内育成を目指すなら、ツールの導入が便利

AI人材とは

AIやDXなどデジタル人材のイメージ

まずはAI人材ができることや、AI人材の役割をその他の人材との違いとともに理解しましょう。

AI人材とは何か

AI人材とは、その名のとおりAI(人工知能)に関する業務をおこなう人材を定義とします。
AIやIoTといった最新の技術に対応する人材を先端IT人材と呼びますが、AI人材はこの枠の中で特にAIにおいて発揮できる技術を持った人のことです。

AI人材の中でもそれぞれ役割があり、他の先端IT人材とは違ったスキルが必要となります。

AI人材の役割

AI人材は今後技術が進む中でさまざまな役割が生まれていくと予想されますが、ここではNPO法人ITスキル研究フォーラム(iSRF)の「スキル調査レポート」による6つの役割を紹介します。


CDO(最高デジタル責任者)/デジタルストラテジスト

AIを含むデジタル活用の戦略を立案する役割です。企業の経営戦略と調和のとれたIT戦略を策定し、施行するための仕組みを作りあげます。

ビジネス部門の担当者と協働してITに関するニーズをくみ取り、適切な企画・提案をおこなう立場であるため、AIに関する専門的な知識の他、ビジネス的な視点も持ち合わせている必要があります。


AIプランナー

AI活用の企画や業務設計を担う役割です。プロジェクトごとにチームの管理、計画の管理・実行・コントロール・終結までを統括し、周囲との調整も担っています。クライアントに対して品質やコスト、納期を管理し、責任を持ちます。


AIアナリスト

AIや統計を利用し、企画に有用な知見や気づきを発見する役割です。AIを使ってWEBサイトを分析し、改善案を提示するサービスも同様にAIアナリストと呼ばれますが、AI人材のAIアナリストとは種類が異なります。


AIエンジニア

構築したAIを活用し、周辺技術との互換性を持たせつつ実装する役割です。
用途や求められるサービスの特性に応じてデバイス設計をおこないます。ネットワークやクラウドの動向を把握し、調整をおこなうことも必要です。


AIプログラマー

データやライブラリを利用して、学習済みモデルを構築する役割です。AIエンジニアが設計したプロジェクトや計画に基づき、実務的な作業をおこないます。


AI研究者

AIの根幹となる新しいアルゴリズムを提案や、課題解決に向けた研究などをおこなう役割です。AIに関する応用研究を通じて、標準化をおこないます。主に大学や研究機関で働き、業界をリードする存在です。


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AI人材の不足が深刻なものに

経済産業省の「IT企業の人材需給に関する調査」によると、2018年時点でAI人材の不足は3.4万人であり、2030年には14.5万人にまで増加することが予想されています。

このように政府もAI人材が不足することを予想し、充足に向けた施策を早急に実施することが必要とは把握していますが、AIが新しい分野であるがゆえに育成する立場の人材も育っておらず、AI人材が必要な企業にとってはどのように人材を獲得していくかが重要な課題となっています。

現状、AI人材が充分な状態でも将来的に自社で不足することを考慮し、企業としては職場の評価や魅力アップをおこなうとともにAI人材の育成を促進することが必要です。転職者を含み、IT人材からのスキル転換をおこなう人やスキル習得を希望する人に学びや資格取得の機会を与えるなどの支援をおこない、AI人材の育成を進めていきましょう。

また、コーディングの自動化・効率化など既存業務の効率化を図り、AI人材が新たな人材を教育する機会を持てるよう工夫することも重要となります。


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AI人材の獲得事例

契約成立や意見合意で握手をするクライアントと従業員

AI人材の不足は自動運転を扱う自動車業界やIoTにまつわる家電業界など、主に製造業で特に進んでいるといわれており、貴重な人材を獲得するため、各社とも採用や育成に注力しています。

そこで実際にAI人材を獲得・育成した事例から、人材確保におけるアイデアを紹介します。

高額の年収を用意

人工知能(AI)の開発など専門的なITスキルを持つ従業員には、年収1,100万円以上を支払う制度を定めた企業もあります。これは同企業の大学院修士課程修了者の初任給より月額にして約15万円も高く設定されています。このように、AI人材の争奪戦の中でハイレベルのエンジニアを確保するため、やりがいのある研究テーマとともに高い報酬を用意し、研究に専念できる環境を提供しています。


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AI技術者教育プログラムを開発

某企業では、グループに750人いるAI技術者を短期間で2,000人に増やすため、教育プログラムを開発しました。日本トップレベルの大学が社会人向けに実施する講座の知見を取り入れた学習や、自社の持つビッグデータを分析する演習などを通して、第一線で活躍できるAI人材を短期間で育成する計画が進行中です。

AIを専門に研究する会社を設立

世界的なある企業ではAI研究開発体制の運営に200人の人材を集め、CEOとして過去に国家研究機関のプログラムマネジャーとして革新的なプログラムを複数指揮した経歴を持つAI分野の第一人者といえる人物を招きました。優秀な研究者をとともに大学の研究センターとの連携を進め、体制の強化に取り組んでいます。

自社のAIサービスを育てる

AI人材は研究者的な視点を持ち、魅力的なサービスの開発に携わりたいと思っている人が傾向にあることから、すでにいるメンバーを軸に優れたサービスを作上げ、それを軸にAI人材を募集する企業もあります。


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AI人材育成サービス導入

国内の大手電機メーカーでは社内向けの人材育成を計画し、すでに2,600名以上のグループ社員が研修を受講しています。


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AI人材の将来性

次にAI人材の将来性について見ていきましょう。AI人材の需要は今後も伸びるのか、将来的に起こるといわれているシンギュラリティの観点から解説します。

引き続き需要は多い

AIを含むIT業界は変化・成長が早いため、新しい技術をキャッチアップしていく必要はあるものの、今後もAI人材の需要は増していくと見込まれます。現時点では多彩な職業の中でも大いに将来性のある職業といえるでしょう。

シンギュラリティの問題

2045年にはシンギュラリティが起こると予想されています。シンギュラリティは、AIなどが自ら人間より優れた知能を生み出せるようになることを意味する言葉です。AIに人間が機械学習によってトレーニングさせてタスクを実行し、この機械学習によってAIに大量のデータが蓄積されると、AI自身がデータの規則性や関連性の法則を見つけ出して深層学習(ディープラーニング)することでシンギュラリティが起こるといわれています。
そうなると「シンギュラリティによって人がAIに取って代わられる」といった意見もありますが、現時点ではシンギュラリティで起こる変革は限定的であるという見方をする人もいます。

しかし、今、データを与える側のAI人材がAIを成長させ、やがて抑制する立場になるということは確かであり、シンギュラリティに向けてAI人材の需要の高まりに拍車がかかることが予想される背景があるため、今からすでにAI人材の不足を懸念しているというわけです。


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AI人材の社内育成を目指すなら、ツールの導入が便利

AI人材を社内で育成はすることを目指すなら、可能性・資質のある人材を発掘する必要があります。効果的な人材発掘を自社でおこなうのは、時間も手間もかかるため、便利なツールの利用がおすすめです。

JTBベネフィットの「flappi(フラッピ)」は、従業員のスキルやマインドを把握し、長所を伸ばし不足するスキルや経験を補っていく人財(※)マネジメントツールです。人財の多様な情報や行動データをAI等で分析し、適切なフィードバックとレコメンデーションによって、人財の自発的な行動と成長を促します。

また、人材獲得のための魅力的な職場作りには、人気の旅行やスキルアップのための習い事などさまざまな会員特典がある福利厚生サービス「えらべる倶楽部」がおすすめです。

さらにJTBベネフィットのスキルアップセミナーでは、ビジネスに活かせるさまざまなセミナーを開催しています。オンライン開催も実施していますので、ぜひご検討ください。

(過去の開催例)
・『仕事の進め方を劇的に変える“インバスケット・トレーニング”』
・『相手の心を動かす!1分間で伝わる話し方』
・『今日から始める「挫折しない」英語学習』
・『即効!仕事力が3倍アップする時間活用法~1回30秒の行動であなたは変わる!~』 など


※JTBグループでは、社員の成長・活カが会社の成長、グループの発展を支えるという基本理念のもとで人は財産であるとし、「人材」を「人財」と表記しています。


12/10(木)にJTB主催のウェビナーを開催します!
以下に該当する方へおすすめです。

・企業の経営層、及び人事・総務・労務・経営企画部門の方
・コロナ禍で企業と従業員の関わり方に課題を感じている方
・ニューノーマル時代の働き方改革を模索している方
・EVP(Employee Value Proposition)を高める意義と、方法を知りたい方

終了しました。多数の方にご参加いただき、誠にありがとうございました!​​​​​​​

【JTB主催ウェビナー】働き方の多様性が進む時代、EVP発想でイキイキ社員を作るには!


  flappi(フラッピ) 従業員の「能力」と「EVP」を高め、企業の持続的成長をサポートする。EVP(従業員価値提案)を創造して組織の発展や従業員の成長に向けたソリューションを提供します。 株式会社JTBベネフィット


  えらべる倶楽部 | JTBベネフィット えらべる倶楽部は、旅、エンターテイメント、自己啓発、育児、介護、健康などの多彩なジャンルの福利厚生サービスで、従業員様とそのご家族の人生をサポートし、組織を活性化させます。 株式会社JTBベネフィット


  セミナー詳細 JTBベネフィットが提供するイベント・セミナーでは、貴社の個別ニーズや多様性に合わせ「ワークライフバランス」の実現を目指した価値あるイベント・セミナー企画をご提案いたします。 株式会社JTBベネフィット


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