内定者の囲い込みはどう実現する?辞退だけでなく離職も防ぐ正しい方法

​​​​​​​就活生が企業から内定を獲得し、内定承諾書を記入しようとしているイメージ

採用活動においては6月から面接が解禁されたものの、すでに内定を獲得している就活生がいることがウォンテッドリー株式会社の調査でわかりました。
少子高齢化により就活生が減り、コロナ禍で採用方法を対面からリモートに切り替えた企業や採用を控える企業もある中でも、企業の新しい戦力となる貴重な内定者を獲得した企業では、辞退することのないよう囲い込みが必要だといわれていますが、間違ったやり方では逆効果であり、むしろ内定辞退を促すことになりかねません。
そこで今回は、適切で効果の高い囲い込みの方法について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.内定者の囲い込みとは?
    1. 1.1.内定者の囲い込みの概要
    2. 1.2.内定者の囲い込みが重要となった背景
  2. 2.なぜ内定者の囲い込みが悪く言われるのか
    1. 2.1.「オワハラ」として報道
    2. 2.2.本質的な問題解決につながらない
  3. 3.良くない内定者の囲い込み方
    1. 3.1.他社内定辞退の強要
    2. 3.2.内定後インターン
    3. 3.3.過度な内定者フォローでの拘束
    4. 3.4.一方的な説明
    5. 3.5.入社後と落差のある一時的優遇
  4. 4.不適切な内定者囲い込みの弊害
    1. 4.1.結局のところ早期退職される
    2. 4.2.モチベーションの低い社員になる
    3. 4.3.企業の評判を落とす
  5. 5.真に有用な人材を囲い込むには?
    1. 5.1.ミスマッチの解消に努める
    2. 5.2.入社後とのギャップを作らない
    3. 5.3.学生の自主性を尊重
    4. 5.4.自然に就活後へと活動をシフトさせる
  6. 6.有能な人材の確保には福利厚生の充実が大切です

内定者の囲い込みとは?

まず、内定者の「囲い込み」が何を指すのか、確認してみましょう。

内定者の囲い込みの概要

内定を出した就活生を、確実に自社へ就職させることを囲い込みといいます。他社に就活生を取られないようにすることが目的です。
なぜ、企業は内定者の囲い込みをおこなうようになったのでしょうか。

内定者の囲い込みが重要となった背景

内定者の囲い込みをおこなうようになった背景には、多くの企業で人手不足に陥っていることが挙げられます。少子高齢化が急速に進んでいることも、その一因です。

また、長年にわたって採用をセーブしてきたことによる人材不足もあります。仕事を覚えて育った人材が退職し、新しく入社した人材が定着しないなどによる、慢性的な人手不足に悩まされているのです。

この背景には、コロナ禍以前に就職氷河期といわれていた時代から一転し、企業が多くの人材を求める売り手市場ができあがったことで、内定者が辞退しないように囲い込みがおこなわれるようになりました。


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なぜ内定者の囲い込みが悪く言われるのか

企業からの過剰な内定者の囲い込みが就活生を悩ませている

現在では、内定者の囲い込みに対して、非常に風当たりが強くなっています。
少しでも早く人材を確保するため、企業は面接が解禁するより早く内定や内々定を出したり、内定後の囲い込みをおこなったりして他社に就活生を取られないように動きます。しかし、企業による不適切な囲い込みは、就活生にマイナスイメージを植え付けることになるのです。

「オワハラ」として報道

就活を終わらせるために、企業が学生にかける圧力を「オワハラ」といいます。
自社に就活に来た学生は、自社以外の企業ともやり取りをおこなうのが通常です。しかし、他社との接触を阻止するために早期に内定を出して囲い込んだり、内定を出す代わりに就活を終わらせる約束を取り付けたりする企業があります。

このような採用活動における不適切な囲い込みは、学生が自由に就活をおこなう権利を奪うことにつながり、学生に不信感を与えるだけでなく、企業の信用失墜を招くことになります。

本質的な問題解決につながらない

人手不足を理由に過度な囲い込みをおこなうことは、目先の内定辞退を回避することしか考えていない浅はかな行為です。過度な囲い込みによって、学生を入社させることができたとしても、入社後の意欲低下や離職につながる可能性もあります。


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良くない内定者の囲い込み方

具体的には、どのような行為が不適切な囲い込みにあたるのか、例を挙げて見てみましょう。

他社内定辞退の強要

就活を終わらせるための圧力、いわゆる「オワハラ」です。採用担当者が「他社の内定を蹴ってうちに来てほしい、そうすれば内定を出す」と他社の内定辞退を強要するものです。

内定後インターン

内定後、他社と接触させないために、長期間にわたってインターンをおこなう方法もあります。会社について知ってもらう、仕事に慣れてもらうといった目的ではなく、今後の就活を妨害する目的でインターンシップをおこなうのです。

過度な内定者フォローでの拘束

内定を出した後にテレワークなど非対面で参加できるセミナーやイベント、福利厚生の一環という名目で食事会・懇親会を何度も開いたりする方法です。教育や研修をうたっていますが、実際は就活生のスケジュールを勝手に決めて拘束し、就活する時間を奪い、選考で他社と接触させないようにするという目的があります。

一方的な説明

学生にとってメリットになる「良い話」を一方的にして、学生側の声を聞かないという囲い込み方法です。他社に行かせないようにするため、自社の魅力やメリットで気を引いて就活を終わらせ、自社の内定を格上げしようとします。

入社後と落差のある一時的優遇

入社前は就活生を引き留めるのに必死だったのに、いざ入社するとフォローの機会がなかったり、内定時の話と違ったりと、トラブルになる可能性が高い囲い込み方法です。
このような一時的な優遇は、入社後の早期離職につながる可能性があります。


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不適切な内定者囲い込みの弊害

不適切な囲い込みをおこなうと、その後に様々な問題が発生することが考えられます。たとえ内定者が入社しても、思っていたような戦力にならないどころか、自社に不利益をもたらす可能性さえあります。では、具体的にどのような問題が起こり得るのでしょうか。

結局のところ早期退職される

必死に囲い込みをしても、ミスマッチを生むだけです。結局、価値観の合う他社へ流れてしまったり、「この会社でやりたいことがない」と判断されたりして、早期退職につながるでしょう。

モチベーションの低い社員になる

たとえ離職しなくても、自社が求めるような戦力にはならず、「ただいるだけ」の社員になりかねません。モチベーションが低く、自社に大きなメリットをもたらすような人材にはならない可能性が高いです。

企業の評判を落とす

オワハラをおこなったことが、何らかの理由で世に広まる可能性があります。例えば、SNSでオワハラをおこなったことや企業名が拡散されたり、就活生の間で良くない情報やうわさが広がったりすることなどです。企業の評判が落ちてしまい、さらに人手不足になるという悪循環に陥るため、不適切な囲い込みの実施は非常にリスクが高いといえるでしょう。


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真に有用な人材を囲い込むには?

企業は内定者が安心して入社できるように適切なフォローすることが大切

貴重な人材を逃さないために、適切な「内定者フォロー」をおこないましょう。内定者自身が他の企業の内定を断り、自らの意思で自社へ来てくれるように努めることが大切です。ここでは、内定者の不安を取り除く囲い込みのポイントを紹介します。

ミスマッチの解消に努める

内定を辞退できないように逃げ道をなくして囲い込むのではなく、内定者が辞退したくなる原因を取り除きましょう。

例えば、仕事をする環境をイメージできず、不安な内定者がいるかもしれません。社内見学をして実際にオフィスを見てもらう、先輩や上司に一言ずつアドバイスをもらえるような場を設けるなどして、ミスマッチの解消に努めましょう。

入社後とのギャップを作らない

必死に自社の魅力をアピールしたり、話を大きくしたりしないこと、また、入社前と入社後で異なる接し方をしないことも大切です。デメリットがある場合は、包み隠さず話しましょう。

無用に飾ると入社後のギャップが大きくなり、モチベーションの低下や退職につながります。入社後の待遇が原因で離職する可能性がある場合は、それを改善することから始めましょう。

学生の自主性を尊重

就活は、学生の人生を左右する重大な出来事です。学生が自分の意志で自由に選択でき、行動ができていると実感できるよう、企業側は温かく見守るようにしましょう。オワハラをして選択肢を狭めることは、逆効果です。

自然に就活後へと活動をシフトさせる

学生が自然と入社後に備えたり、入社するまでの時間を楽しんだりすることをサポートしてあげましょう。例えば、内定者のための相談窓口を設けて、入社にあたって不安に思うことの解消に努めることも大切です。コミュニケーションを通じて、内定者の心身を密にフォローすることで、入社の意欲が高まるようにしましょう。


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有能な人材の確保には福利厚生の充実が大切です

昨今の採用活動において、企業側の安易な囲い込みはリスクが大きいです。内定者が自分の意思で入社したいと思えるような環境を作ることが、人材確保への近道といえるでしょう。

JTBベネフィットの「えらべる倶楽部」は、入社前の内定者も利用できる福利厚生サービスです。内定者にとって、入社準備には費用がかかります。また、入社後を想像して不安になることもありますが、えらべる倶楽部では入社にあたって必要となるスーツや靴の割引、卒業旅行の際に利用できる旅行の割引や補助、さらには入社前に受講できる無料のeラーニングなど、様々なサービスの中から好きなメニューを選択できます。入社にかかる費用を会社から補助してもらえることで、内定者エンゲージメントの向上にも貢献できます。

このような福利厚生の充実は、企業のイメージアップや会社への愛着を持ってもらうきっかけになるなど、大きなメリットをもたらします。内定者が会社から「大切にしてもらっている」と実感できれば、無理な囲い込みをおこなう必要もありません。

入社前の学生の興味を引くなら、ぜひえらべる倶楽部をぜひご検討ください。


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